2017.08.03.thuATRマメ知識

食べることは生きること 介護・療養食へのアートゥルウォーターの可能性

こんにちは。

料理担当の浅見です

 

人は、水や食べたもので、できています

良質な水を取ることは生きていくうえで必須条件ですが

水の中に植物や食物の「香り」を含んでいるものがアートゥルウォーターです

アートゥルとは、中東の「香り」というペルシャ語からとりました

日本では、「芳香蒸留水」「アロマウォーター」「ハイドロゾル」と
呼ばれています

仕組みはウイスキーやアロマオイルを取るのと同じ、水蒸気蒸留法で

オイルではなく、香り成分のノンカロリー・ノンカフェィンの水を協会オリジナルPOT で取り出します

家庭のキッチン蒸留した「香りの水」を、アートゥルウォーターと呼び

生活に密着した活用法を提唱しているのが、1年半前に立ち上げました日本アロマ蒸留協会です

 

 

食事を美味しいと感じるのは、「匂い」と「味」できまり
「味覚」と「嗅覚」は密着に提携しています

舌の味蕾は味を識別し、鼻の神経は匂いをかぎ分けます

 

これらの感覚情報が脳に送られて脳で一つになり、「風味」として
味わうのですが、その方が今までどんなものを食べてきたかで
感じ方が違います

 

「香り」を識別する上で「香りに対する経験値」が人によって違ってくるのです

「香り」の信号が、嗅球を通って脳に進み脳が信号を翻訳して「香り」と
認識します

「香り」の記憶は側頭葉の中央領域も刺激され、それまで経験した
様々な「香り」を認識して保存していきます

コンピューターでいうメモリーみたいなものですね!

 

 

胃ろうで食事を口からできなくなってしまった方でも、ステーキなどを鼻に近づけて「香り」を
嗅ぐと喜ばれるそうです

脳がのその「香り」の記憶をたどり、「美味しくて、幸せを感じた」
その記憶がよみがえるのだと思います

 

やっぱり人は食べることは喜びなんですね!!!

 

 

アートゥルウォーターを、介護でも使われている会員もいます

要介護の日常生活における1番の楽しみは「食事」との報告もあるそうです

 

施設で体重に合わせて、水分を取る量と時間を決めているところもあるそうで
味のない水より、好みの香りのアートゥルウォーターを水に加えることで
喜ばれているという声もいただいてます

 

ミントやお茶のアートゥルウォーターは口の中も「さっぱり」しますので
口腔ケアーにはお勧めです

 

こちらの介護・療養食に特化した講座もマスター講座でお伝えしております

 

 

また、終末期にもアートゥルウォーターをお願いされたことがあります
がんの末期で、氷しか受けつけなくなった時に

 

「パイナップルかメロンが食べたい」との要望で

パイナップルをキッチン蒸留して、パイナップルウォーターを氷にしたところ
大変感謝されました

依頼は私の友人でしたが最後に本人の希望を聞けたことが良かったようです

介護する側の気持ちにも寄り添えるのも「香り」のストレスケア‐でもあります

 

 

アートゥルウォーターを飲んだり食べたりするのは、中東では歴史がありますが

日本ではまだまだ知られていないので、どんどんと広げていきたいと活動しております

 

アートゥルウォーターは様々な場面でこれから活躍することが期待できます

 

 

風味を美味しいと感じるかどうか、あるいは味のバランスが取れていると感じるかどうかは
脳の配線具合と普段、基本的に何を食べているのかの訓練です

 

ですので、本物の植物や食物の香りをキッチン蒸留して身近に「香り」のある生活を
日本アロマ蒸留協会ではお勧めしています

 

アートゥルウォーターは、初めの2週間は、お水や炭酸水に入れて飲んで
そのあとは、スキンケアーやヘルスケア‐に使っていただけます

 

まずは、どんなものか見てみたいという方は2時間でキッチン蒸留がわかる

ビギナーズレッスンから始められたらいかがでしょうか  

 

もっと詳しく取り入れたい方にはキッチン蒸留ホームケアアドバイザー講座が

お勧めです  

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