2016.03.25.fri
協会設立への想い
アロマセラピーという言葉も、だいぶ世の中に浸透してきているように感じます。
とはいえやはり、アロマセラピーはまだまだメジャーではなく、一般的にはちょっと敷居の高いもの、おしゃれな趣味というイメージが強いように感じます。
アロマがすきな方は、比較的 勉強家が多いので(これも理由があると思っています。)とことん追求して極めている方も多数いらっしゃいます。
一方、十数年、アロマを5000名超えの生徒さんたちに指導してきて私自身が感じ続けている事…素晴らしい知識を持っていてもなかなか 精油を生活にとりいれられていない、生かせていない方が、少なくないということ。
どんなにすばらしい知識が、あっても使わないのなら香りが、私たちの心と体に作用してくれることはありません。
精油の良さをわかっていても、質の良い精油は、比較的 高価であるため、思うように手元に何本も、揃えられないのも要因の一つのように感じます。(精油の値段は、それなりの理由や価値があると思っていますが…)
もっと手軽に香りを取り入れる方法はないだろうか…?
暮らしの中で役立つアロマセラピーを広めたい…そんな想いから(一社)日本アロマ蒸留協会を立ち上げました。
私自身、精油成分の薬理作用には、とても興味があり、日々色々な場面で活用し、その有用性を実感しているひとりであり、そこに多くの可能性も感じております。
5 年前、自分自身が、自己免疫疾患になったことを機会に、心と体の健康について非常に考えることになりました。
自らの症状に良いとされる成分を含んだ精油を使っていきましたが、残念ながら 精油だけで 改善する事はなく、激痛がとれることはありませんでした。
なんとかしたいとの思いで、様々な自然療法を試していきましたが、その中で、感じたことは、すべてゴールは一緒であるということでした。
元気であるとは、元の気にもどることであるということ。
私たちは 食べているもので できているということ。 ストレスは人を壊すということ。
元気になる(元の気にもどる)のに、嗅覚の刺激の有効性と、根本をつかさどる食の必要性も、実感することとなりました。
香りのパワーを実感いただくには、まず取り入れる事。
そしてそのパワーを最大限に生かすためには、心と体の健康についての理解が必須であると考え、知識を知恵にかえるために必要な要素を盛り込み、トータルに学び、自分自身で 色々なことを選択するきっかけだけでもつくれないかと日々考え、講座を行っております。
精油の副産物としてのイメージの強い芳香蒸留水ですが、海外では当然のように食に利用されています。
日本では、香りを食べるという感覚は、あまりありませんが、おいしさの80%は香りに左右されています。
人が生きるために絶対に必要な<食>に、私たちの意思ではどうにもならない、自律神経さえも動かしてくれる香りを融合する方法として、香り(芳香蒸留水)を食にとりいれる、ということを推奨していこうと同じ想いの仲間たちと協会を設立しました。
日本では、飲用に適した芳香蒸留水が、ほとんど手に入りませんが、これは、簡単に作り出す事ができます。
自分で手軽に作ることができれば、香りをもっと身近に感じる事ができるのではないか?
そこで、私たちが考え出したのが、キッチン蒸留®です。香りの抽出が、手軽に日々の暮らしに根付けるように、キッチン蒸留専用お鍋も開発しました。
キッチン蒸留®では、キッチンで、毎日のお料理を作るように、香りを作ります。必要なものは、手のひらいっぱいの野菜やハーブだけ。誰もが、簡単に、自然の香りを作り、感じ、食べることができるのです。
私たちは、このキッチン蒸留によってつくりだされる蒸留水を、アートゥルウォーターと名付けました。
アートゥルウォーターは、おいしい香りの水です。また、このアートゥルウォーターはその特性からベビーや子供、ご老人ペットにも利用できる様々な可能性を秘めた香りの水といえます。
キッチン蒸留においては、通常の水蒸気蒸留法では、処分されることが多い残債、蒸気水も余すことなく利用する事を推奨していきます、
3つのATRが取り出し、それらをすべて食やスキンケアに用いていく知恵を身に着けていくことを提案しています。
協会では、質の高い自然の香りを自分自身で選んだ素材から取り出し、それを五感で感じ取り、毎日の食事にとりいれていくことで、香りある暮らしや、おいしい食卓が、実は、とても簡単で、日々の暮らしを真の意味で豊かにしてくれるものと考えています。
そしてそれは、美容や健康に自然に導かれる、新しいアロマセラピーの形であり、私たちはこれをアートゥルセラピーと呼んでいます。
もっと自然な香りを、日常に……。