2018.03.25.sunATRマメ知識

キッチン蒸留で桜の花の香りを取り出す楽しみ

東京都内では、桜が早くも満開を迎えているようですね。

 

例年よりも1週間程度早いですが、
この週末は、お花見を楽しまれている方も
多いのでしょうね。

さて、

みなさんは、桜の花の香りというと、
どんな香りを想像されますか?

とても繊細な香りなので、顔を近づけてみても
ほのかにしか感じ取れないですが、
しっかりと香りの成分を含んでいますよ。

アーモンドやバニラなどに含まれる杏仁豆腐のような甘い香りのベンズアルデヒド

β-フェニルエチルアルコールという、
バラの主成分で甘くて深い優雅な香り成分

その他には、

アニスやフェンネルなどのスパイスに含まれるベニスアルデヒドよりもマイルドなアニスアルデヒド

そして、いわゆる桜葉漬の香りである
クマリンなどです。

これらが合わさったほのかに甘い香りが
桜の花の香りです。

 

実は、キッチン蒸留でも、
このほのかな香りの桜の花からも、ある工夫で
しっかりとした香りを取り出すことができます。

毎年、桜の季節には花びらが散っては集め、
楽しみにキッチン蒸留をされる会員さんが多いのです。

今年はぜひ、この”桜の花の香り”も意識して
お花見を楽しんでみてください。

 

ここで、ある工夫について紹介しますね。

 

 

桜の芳香成分のひとつで、特徴のある香りをもつクマリン。

このクマリンは、植物が生きている状態の時は、糖とくっついた配糖体という形で存在していて、ほとんど香りを感じません。

クマリンは塩漬けにしたり、干したりすること分解されて、はじめて独特の香りを放つことができます。

 

 

 

みなさま、楽しい日曜日をお過ごしください。

※キャンセル待ち受付をしておりました
5/30開催のスペシャルイベント()ですが、

キャンセル待ち枠も満席となりましたので受付は締め切らせていただいております。

 

山下

 

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